【四段審査 前編】 〜準備から会場の空気、立ち会いまで〜

四段審査1 【天守閣】
【天守閣】四段審査

装備の準備

普段は白道着を着ているけれど、今回は審査用に藍染一重と面袴を用意。

面タオルは白にした。

胴は、恩師からいただいたちょっとカッコいい胴。

「強い人の防具で験担ぎ」です。

7段に一発合格された先生も、昇段審査前に防具を新調されていたそう。

ある程度慣らしてから臨むのが大事で、身なりや覚悟を表す意味でも防具は重要だと感じる。

古すぎたり、汚かったりするのは避けたいところ。

竹刀は、真っ白な新品よりも、使い慣れた手に馴染むものを選んだ。

手拭いはこちらを使用

藍染一重と綿袴はこちらを着用しました

会場到着

いよいよ審査会場へ!

四段審査は高校三段のあとだったので午後から。

でも、早く着きすぎてしまい、まだ自分の番号すら張り出されていなかった。

そわそわしながら待つ私。

主人も来てくれたけれど、当時はコロナルールで受験者以外は中に入れなかった。

番号と区切り

待っていたら、前の番号の方に会う。

「もしかして◯番ですか? 私◯番です」

「次の番号なので、立ち会い当たりますかね」

「よろしくお願いします」

……しかし実際は5人ずつの区切りで、当たらなかった。

例:

1〜5

6〜10

11〜15 …

立ち会いは、

1-2、2-3、3-4、4-5、5-1 という組み合わせ。

5人がひとつのセットとして動く。

日本剣道形は、1〜5が打太刀、6〜10が仕太刀。

私は1番(仮)だったので、1回目と休憩を挟んで5回目に登場。

これが本当にラッキーだった。

息切れの衝撃

稽古では掛かり稽古も立ち会い稽古も何度もこなし、息切れすることなんてなかったのに…。

1回目の立ち会いが終わった途端、ものすごい息切れ!

緊張と気合いの入りすぎが原因かもしれない。

会場の先生方

進行役の先生方がとても優しかった。

「皆さん合格できるように、がんばってくださいね!」

心の中で想像していた「ダメーッ!落とす!」の真逆。ありがたい…。

1人目の立ち会い後、ゼーハー言っている私にも優しく声をかけてくださった。

(内容は覚えてない…目の前が白くなりかけてたから)

1人目の立ち会い

相手は同世代のリバ剣お父さん。

礼をして3歩、袈裟に構える。

立ち上がって──全力で声を出す!

私の武器は声と足捌き。

審査場の空気がピリッと引き締まるのを感じた。

姿勢を正し、前へ。足を使って間合いを測る。

焦らず、ここぞという瞬間に技を出す。

面、出小手、返し胴、ぶつかった瞬間の引き胴…。

感触としては、面2本は当たった気がする。

出小手は軽め、返し胴も1本は当たったと思う。

相手が振り返るところへの追い込み面も出せた。

ただ、鍔迫り合いで「頷いて別れましょう」とされた時にハッとした。

ちょっと前のめりすぎていた自分に気づく。

お互いの良いところを出して、どちらも合格したいのに…。

最後は胴を同時に打とうとして「あっ」となったのが、唯一カッコ悪かった。

2人目の立ち会い

女性同士で当たるように組まれていたのか、2人目は女性。

……記憶がない。ゼーハー状態で必死だった。

最後の1本は少し長引き、相面で終わったと思う。

待ち時間の交流

実技合格発表を待っていると、他の方から

「すごい気合いでしたね」と言われて少し恥ずかしい。

当たった方にお礼を伝えると、

「いえいえ、お互い良い所当たりましたから大丈夫でしょう!」

なんて良い人!ありがたい!

同世代のリバ剣仲間とも会話が弾む。

「子どもに“ママ大丈夫?”って言われるんですよ…」

「わかりますわかります!」

同じ境遇の方が遠い地にもいると知って、本当に嬉しかった。

──しかし、このあと“まさかの日本剣道形やり直し事件”が待っていたのです。

→この記事は【後編】へと続きます。後編はこちらからご覧ください。

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