「剣道なんてくそくらえ!」だった私が、道場に足を向けるまで

【道場】
【道場】リスタート記憶

お久しぶりです。

10年ぶりにブログ界に舞い戻ってきました。

今回は剣道のことから、書こうと思います。

5年前

我が子が近所の仲良しちゃんと

「剣道やる」

と言った時、

(あぁ、きたか)

と腹を括った。

20年前

高校3年間の集大成、

福岡で開催される玉龍旗に出場して、敗北してから、

「よっしゃぁあああ〜!こ・れ・で!剣道とおさらばだ!」

と、チームメイトと喜んだ。

もう二度と面は被らない!剣道なんてくそくらえ!

やっと終わったキツイ稽古!明日から稽古しなくて良い!

臭い防具よ、さようなら!

地獄の掛かり稽古よ、開始の太鼓の音よ、さようなら!

万歳!!

それから、

大学行って今まで無縁だった女子力を上げ、

(万年ツーブロックがふわふわパーマにー♪)

剣道の3段を評価されて就職して、

(大学でやったこと全然評価されてなーい♪)

線の細い優男と結婚して、

(ゴツくて礼儀正しい体育会系なんて私とキャラ被りだしー♪)

子供が産まれて、平和な生活を送っていた。

プロテインを飲んで鍛え上げた筋肉もすっかりなくなり、子育てで忙しいものの充実した生活。

大学と社会人では体育会系は封印して、剣道してたの?と驚かれることもしばしば。

――なのに。

あんなに剣道漬けの毎日だったのに、

剣道に関する全ての記憶を防具と一緒に置いてきていた。

あの時色んな感情があったはずなのに、過去の自分の頑張りから目を背けてきた。

何が嫌だったのだろう?

稽古の辛さ?

とにかく全てが記憶喪失のように、詳細が思い出せない。

「剣道=きつい嫌」

しか思い出せない。

でも、思い出せないのなら— —いいか。

今が幸せなら— —いいか。

忘れていた。

あんなに毎日剣道と共に生きてきたのに。

ーーーー

まだキラキラした瞳で純粋に、プリティでキュートな子、

「誘われたから剣道やる」

この一言を聞いてから、

封印していたピーンと試合直前の緊張感、

肌で敵を察知するあの感じ、

全身の血が逆流する感覚が再現された。

また自分が面を被ることになる予感がして、

すぐに覚悟を決めた。

私は剣道でやり残していて置いてきたことがあったと思う。

何かはわからないけど、剣道に呼ばれている気もする。

何で忘れていたんだろう。

正座、黙想〜

「辞め」

眼を開けた時を、鮮明に思い出した。

それは、娘の一言じゃなく――

私の記憶が、ゆっくり瞼を開いていく瞬間だった。

このブログは、

ブランク20年の主婦が、

剣道を通して“自分を取り戻す”までの記録です。

心のこと、家族のこと、剣道のこと——

すべてが一本の道につながっています。

礼!

お願いします!

(面つけ!)

コメント

タイトルとURLをコピーしました