【リバ剣に至るまで】希望が剣の道を照らす

【道場】
【道場】リスタート記憶

どれだけ寝たかわからないけど、
面白くない日常が戻ってきた。

ウキウキワクワクはしていない、
刺激もない。
ただ起きてご飯食べて、仕事はできる範囲でやって、繰り返す何の変哲もない日常。

旦那は安堵の表情、
子供達もいつも通り元気。

心配かけてごめんね。
ママ、元気になったよ。

家族がとても大事。

いいじゃない。
健常な人だったらここに楽しみを見つけていくのよ。

子供も剣道が、上達してきた。
頼れる先生方にお任せしよう。

ーーーーー

ボスママも卒業し、一年経った時、
剣道経験のあるママさんが言ってくれた。

「一緒に昇段審査受けようよ!」

「えっ!昇段審査!?受けるの?」

えっ・・・突然のお誘いにとまどっていると・・・

「うん!剣道形からしよう!」

ボスママの影響で遠慮しながらも、
心の奥底から、
キラキラしたものが、湧いてきて溢れてきた。

もう、面をつけることはないだろう。
そう思っていたのに、
でもまさか、自分がまた“段”を目指せる日が来るなんて。

でも、そっと嫁入り道具の木刀を手に取り、
剣道形の構えをとった瞬間、
あの頃の“私”が、息を吹き返した気がした。

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