装備の準備
普段は白道着を着ているけれど、今回は審査用に藍染一重と面袴を用意。
面タオルは白にした。
胴は、恩師からいただいたちょっとカッコいい胴。
「強い人の防具で験担ぎ」です。
7段に一発合格された先生も、昇段審査前に防具を新調されていたそう。
ある程度慣らしてから臨むのが大事で、身なりや覚悟を表す意味でも防具は重要だと感じる。
古すぎたり、汚かったりするのは避けたいところ。
竹刀は、真っ白な新品よりも、使い慣れた手に馴染むものを選んだ。
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手拭いはこちらを使用
藍染一重と綿袴はこちらを着用しました
会場到着
いよいよ審査会場へ!
四段審査は高校三段のあとだったので午後から。
でも、早く着きすぎてしまい、まだ自分の番号すら張り出されていなかった。
そわそわしながら待つ私。
主人も来てくれたけれど、当時はコロナルールで受験者以外は中に入れなかった。
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番号と区切り
待っていたら、前の番号の方に会う。
「もしかして◯番ですか? 私◯番です」
「次の番号なので、立ち会い当たりますかね」
「よろしくお願いします」
……しかし実際は5人ずつの区切りで、当たらなかった。
例:
1〜5
6〜10
11〜15 …
立ち会いは、
1-2、2-3、3-4、4-5、5-1 という組み合わせ。
5人がひとつのセットとして動く。
日本剣道形は、1〜5が打太刀、6〜10が仕太刀。
私は1番(仮)だったので、1回目と休憩を挟んで5回目に登場。
これが本当にラッキーだった。
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息切れの衝撃
稽古では掛かり稽古も立ち会い稽古も何度もこなし、息切れすることなんてなかったのに…。
1回目の立ち会いが終わった途端、ものすごい息切れ!
緊張と気合いの入りすぎが原因かもしれない。
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会場の先生方
進行役の先生方がとても優しかった。
「皆さん合格できるように、がんばってくださいね!」
心の中で想像していた「ダメーッ!落とす!」の真逆。ありがたい…。
1人目の立ち会い後、ゼーハー言っている私にも優しく声をかけてくださった。
(内容は覚えてない…目の前が白くなりかけてたから)
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1人目の立ち会い
相手は同世代のリバ剣お父さん。
礼をして3歩、袈裟に構える。
立ち上がって──全力で声を出す!
私の武器は声と足捌き。
審査場の空気がピリッと引き締まるのを感じた。
姿勢を正し、前へ。足を使って間合いを測る。
焦らず、ここぞという瞬間に技を出す。
面、出小手、返し胴、ぶつかった瞬間の引き胴…。
感触としては、面2本は当たった気がする。
出小手は軽め、返し胴も1本は当たったと思う。
相手が振り返るところへの追い込み面も出せた。
ただ、鍔迫り合いで「頷いて別れましょう」とされた時にハッとした。
ちょっと前のめりすぎていた自分に気づく。
お互いの良いところを出して、どちらも合格したいのに…。
最後は胴を同時に打とうとして「あっ」となったのが、唯一カッコ悪かった。
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2人目の立ち会い
女性同士で当たるように組まれていたのか、2人目は女性。
……記憶がない。ゼーハー状態で必死だった。
最後の1本は少し長引き、相面で終わったと思う。
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待ち時間の交流
実技合格発表を待っていると、他の方から
「すごい気合いでしたね」と言われて少し恥ずかしい。
当たった方にお礼を伝えると、
「いえいえ、お互い良い所当たりましたから大丈夫でしょう!」
なんて良い人!ありがたい!
同世代のリバ剣仲間とも会話が弾む。
「子どもに“ママ大丈夫?”って言われるんですよ…」
「わかりますわかります!」
同じ境遇の方が遠い地にもいると知って、本当に嬉しかった。
──しかし、このあと“まさかの日本剣道形やり直し事件”が待っていたのです。
→この記事は【後編】へと続きます。後編はこちらからご覧ください。
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