【小学生剣道】予選敗退から優勝へ!子供達の意識が変わった”帰って稽古”

優勝 【道場】
【道場】剣道キッズ成長録

一年前は予選敗退だった

今は優勝できるようになったが、1年前の同じ大会では予選敗退。


子供達の意識が変わったきっかけは、この大会だったと思う。

暑い夏を乗り越えて臨んだ9月の試合

暑いね暑いねと言いながらも、

夏の強化稽古を頑張って迎えた9月の大会。

さぁ!頑張ろう!と、

意気込んで試合に臨んだものの、結果はーーー

子供達は、何というんだろう‥

しょうもない試合をした。

気合いも入ってない。

てれてれ動く。

勝てる相手にも負ける。

負けても悔しそうでない。

一本取られても取り返す気がない。

もちろん皆が皆ではない。

頑張ってる子も、勝っている子もいた。

しかし、その結果、予選敗退となった。

保護者会長の一言「帰って稽古」

今まで試合内容が悪かったから帰って稽古するなんてことは、なかった。

しかし、その日は違った。

帰りの車の中で、経験者で指導してくれている保護者の父兄2人と私。(保護者兼先生)

早朝からの試合の付き添いで、疲労もある。明日も試合が遠方である。

が、覚悟を決めた。

「今日、防具つけますか」

私「つけます。うちの子が1番しょうもなかった。申し訳ない。つけるしかない。」

「僕もつけます」

「つけます」

「めちゃくちゃ厳しくする」

「一旦〆とかないと明日もありますからね」

「掛かり稽古一本も打たせなくてもいいすか」

沸々と沸いてくる怒りを車の中で抑えていた。3人の決意は固かった。

家に帰ってからの我が子

「今から稽古あるよ」

「えーっ!行きたくない!」

「‥(怒りを抑えて)誰のために皆わざわざ防具つけて指導してくれようとしてるかわかってる?」

涙目。だがしかし関係ない。

問答無用で連れて行く。

ただならぬ雰囲気の稽古

夕方19時

指導者の先生。

ずらり防具をつけたお父さん先生。

怒鳴り散らしたりはしない。親は皆、静かな怒りを抱えていた。

ただならぬ雰囲気に、

いつも通りへらへらしていた子供達もピリッとなり、言葉数が少ない。

まず試合。

負けたら、隣で待ち構える先生にレッツ掛かり稽古。

微妙な試合をしても、レッツ掛かり稽古。

試合で勝つか、良い内容だったら試合をし続けられる。

→掛かり稽古の前に先生のツキに竹刀をつけて、腰を落として発声。

「腹から声を出せ〜!」

ヘトヘトになるまで発声してから流れるように

→かかり稽古

指導者長の先生

「先生方、打たせないでください。打ち込み稽古ではなく掛かり稽古お願いします!」

保護者兼先生たくさん「はいっ!」←気合い

大人数なので、子供達が休む暇はない。

しかも一本も打たせない。

全部捌く。

捌いて打ち込む。

倒れても容赦ない。

怒号が飛び交う。

「声が小さかろうが〜!!」

「ぶつかってこんかー!!」

普段は優しい先生も、ものすごく厳しい。

※追記

竹刀がゴロゴロ飛ばされていて、体当たりで全員床に体当たりで吹っ飛ばされていたとのこと。

そういえば竹刀と子供達が、ズサーッとこっちにも来てたなぁ‥

子供達はびっくりしていたと思う。

掛かり稽古中に、

「えっ!打たせてくれないの!?」

みたいな顔をして、こっちを見てきたけど、

心を鬼にして、

怖い顔をして打ち込んだ。

↕︎

いつもの私

「はい、メン!」

「めーん!」

「はい、いいよー!!」

「コテメン!」

「こて!めーん!」

「いい面だ〜!」

終わってから、言葉少なく、呆然としていた。

皆終わったらキャッキャ話したりするのに、

今回ばかりはシーンとしていた。

先生「明日も試合なので気持ちを入れ直すように!」

子供達「はいっっっ!!!」

震え上がる子供達。

稽古後の大人

稽古後の先生

「このくらい厳しくしても大丈夫なんだとわかりました笑」

親「今後も厳しくお願いします!」

私は足の裏の皮がものすごく剥けたのをみて、

全然今までちゃんとやってなかったと反省した。

甘やかしすぎていたかもしれない。

翌日の試合で変わった子供達

次の日の試合は、皆全然違う動きをした。

その日は賞をもらえたりする結果は出なかったけれど、顔付きが違っていた。

親「できるなら最初からやれよー笑」

親たちはそう笑いながらも、手応えを感じていた。

そしてーーー

その2ヶ月後くらいの大会から、子供達の快進撃が始まった。

厳しさは愛情の裏返し

先生方は、今の時代のことも考慮して、昔ほどめちゃくちゃ厳しくしたりはしない。

水も飲ませてくれるし、面を取りたいと行ったら休ませてくれる。

保護者兼先生は、学生時代に死線を潜り抜けるような稽古をしてきた方も多くいらっしゃる。

保護者兼先生「厳しくしてください!」

先生「保護者兼先生が厳しくしてくれないとできませんよ!」

そして、

保護者兼先生が厳しくなる‥

徐々に稽古内容が厳しくなってくる‥

今は、この日のような稽古ではないけれど、本当に雰囲気が良く、皆一生懸命頑張っている。

厳しさは愛情の裏返しだと思います。

せっかく頑張っている子供達には勝ってほしい。

勝てば面白くなってくるし、自信をつけてほしい。

剣道は勝ち負けだけではないけれど、小学生は勝てたら面白いと思います。

この日の稽古がなければ、今の優勝はなかったと思う。

現代では、

厳しくすれば子供が辞めてしまうこともある。

でもーー厳しさもまた宝になると思う。

そして、私はターニングポイントだと思って印象に残っている出来事なのだが、

子供に聞いてみたら「あんまり覚えていない」

子供にとっては、そんなものなのかもしれない。

変わったのは親だったのかもしれない。

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